馬刺しといえば、熊本県で生産量が多いことが有名ですよね。
実は、九州以外にも東北地方で馬刺しは生産されているのです。
生産される場所が違うと、味の違いや食べ方が異なってきます。
また、馬肉は日本だけでなく海外でも食べられています。
今回は日本の馬刺しについて、馬肉はどんな国で生産されているのかについてそれぞれ解説します。
□馬刺しの生産量第1位はやはり熊本県
馬刺しを日常的に食べる地域は限られており、生産も限定的です。
日本国内の馬刺しの生産量は熊本県が1番多く、43%を超える約2000トンを生産しています。
今の熊本県に置かれていた肥後藩(ひごはん)の加藤清正が好んで食べたことが影響して、全国で広がったといわれています。
熊本県の馬刺しは、重種馬とよばれる馬で霜降りがあるのが特徴です。
コクのある脂と強い甘味があります。
甘口醤油と玉ねぎやしょうが、にんにくを付けて食べるのが一般的です。
ネギと一緒に食べると、さっぱりと食べられます。
また、熊本県の他には福島県で859トンや、青森県で510トンのように、東北地方でも多く生産されています。
福島県の馬刺しは軽種馬と呼ばれる馬で、脂が少なくさっぱりとした味わいです。
味噌に唐辛子やニンニクを入れた辛子味噌を付けて食べます。
そして、長野県でも馬刺しは生産されています。
江戸時代から煮込み料理や鍋料理で食べられていました。
長野県の馬刺しは赤身が多く、さっぱりとした味わいです。
□馬肉を食べるのは日本だけではありません!馬刺しの世界ランキング
馬肉は日本だけでなく、海外でもよく食べられています。
馬肉の生産量は2011年時点で、1番目に中国で約16万トン、2番目にメキシコで8万トン、3番目にカザフスタンで7万トンです。
中国はメキシコの約2倍も生産しています。
ちなみに、日本は4800トン程生産しており、フランスと同じくらいの生産量です。
しかし、生産国が多いからといって、食べている人もその国に多いという訳ではないのです。
カナダは2万トン以上も馬肉を生産していますが、ほとんどをヨーロッパに輸出しています。
日本にもカナダ産の馬肉が輸入されています。
このように、安全な馬肉が世界に供給できるような環境があるため、馬肉が世界各地で食べられているのです。
□まとめ
日本の馬肉生産量は熊本が1位です。
その他にも福島県や青森県、長野県などで生産されています。
それぞれの県で馬刺しの味や付ける調味料が変わります。
また、海外でも馬肉は食べられています。
このように馬肉は世界各地で食べられている食材ですので、ぜひ取り入れてみてくださいね。