馬肉の長所のひとつに、疲労回復に良い、というポイントがあります。
これは馬肉の安全性が高く体調を崩しにくいと同時に、疲労回復に良いグリコーゲンを多量に含んでいることが理由です。
美味しいものを食べつつ疲労回復ができるのなら、それに越したことはないと思いませんか。
□馬肉は安全で体に良い
1.清潔で安全な肉質
馬は性質上、健康のために相当の運動量が必要でかなり走り回っています。
そのためほかの家畜と異なり飼育舎で育てられることがなく、抗生物質やホルモン剤といった人工的な物質を投与されないケースが多いです。
そういった物質が悪というわけでは有りませんが、自然で健康な状態を維持している肉、というのはなんとなく安全な気がしませんか。
2.ほかの家畜は感染しても馬は感染しない病がある
牛や羊などが感染する病にかからない可能性があります。
具体的には狂牛病や口蹄疫といった偶蹄類がかかるものです。
馬は蹄が奇数ある奇蹄類であり、牛や羊とはウイルス感染に関わる受容体細胞が違うためです。
3.冷凍することで寄生虫は無力化できる
馬にも寄生虫が全くつかないというわけではありません。
しかし、例えばザルコシスティス・フェアリーは馬に寄生したとしてもマイナス20度以下の冷凍庫に48時間以上入れ冷凍処理すれば死滅します。
馬肉を生食用として流通させるにも国が決めた決まりがありますから、加熱処理をしていなくてもリスク少なく食べられます。
□馬肉にたっぷり含まれている疲労回復の源であるグリコーゲンって?
馬肉の安全は上記の通りですが、安全なだけでは疲労回復効果とはいえません。
馬肉に疲労回復効果があるとされるのは、カキやエビなどにも含まれるグリコーゲンが原因です。
このグリコーゲンの効果について見ていきましょう。
1.疲労回復
今回の主役である疲労回復効果です。
ブドウ糖を始めとした糖質が不足すると人間は疲れやすくなり、グリコーゲンはブドウ糖がつながった多糖類であるためブドウ糖を多く含むと言えます。
2.集中力向上
ブドウ糖は脳のエネルギーとしても有名です。
ブドウ糖によって脳は活性化され、集中力や記憶力が向上します。
□まとめ
馬肉は世間一般的にやや珍味や郷土料理のように思われることもあり、その効能や具体的な栄養素についてはあまり知られていません。
しかし調べてみると上記のように馬肉はたくさんの栄養素に恵まれているため、健康面においても是非とり入れたい食材ではないでしょうか。