馬刺しはダイエットに向いている、と聞いたことがある方はどれくらいいるでしょうか。
意外にもお肉自体が太りやすい食材でないことは知られてきましたが、なぜ名指しで牛や豚に比べて手に入れにくい馬刺しなのか。
そんな疑問に今回はお答えしましょう。
□馬肉の特徴
*熊本の名物桜肉
馬肉は熊本でよく食べられている名物ですが、この馬肉には別名があります。
それこそが桜肉。
なぜこう呼ばれるようになったかには赤身を空気に触れさせると桜色になるから、馬肉の切り身が桜の花びらを連想させるから、など様々な説があります。
*食肉としての馬
馬の消化能力は低く、牛や豚に比べると生産コストはどうしても高くなります。
また、食用のお肉としての認知、流通量において牛や豚を圧倒的に下回るのが現状です。
スーパーやお肉屋さんを覗いてみれば容易に馬肉の珍しさが分かります。
そのため、どうしても食用馬肉、それも生で食べられる馬刺しは高くなってしまいます。
*馬肉の栄養価
馬肉は薬膳料理に好まれる食材のひとつでもあります。
これは牛や豚、鶏といったほかの食用肉に比べ栄養価が高いためです。
具体的にはタンパク質だけでなくアミノ酸も豊富であり、カルシウムは牛肉の3倍、鉄分は鶏肉の10倍と圧倒的な栄養価を持ちます。
栄養価が高いにも関わらず、低カロリーに低脂質、低コレステロールとヘルシーであることも馬肉の大きな特徴でしょう。
□馬刺しはダイエットに向いている?
結論から言って、馬刺しがダイエットに向いているかいないかでいえば確実に向いています。
その理由について、ヘルシーであること以外にも2つ見ていきましょう。
1.筋肉が減りにくい
ダイエットのときに敬遠されやすい動物性タンパク質ですが、これは筋肉量に関係する栄養素です。
筋肉は重いため、筋肉が減るとダイエットに成功したように見えるかもしれません。
しかし、長期的に見れば筋肉は基礎代謝に直結しますし、ダイエットで運動するときに筋肉はあった方が有利です。
筋肉が減らないことはダイエットにとってメリットでしょう。
2.脂質代謝が良くなる
やはりダイエットは脂肪を燃焼させてこそ。
赤身肉に多く含まれるカルニチンには脂質代謝を促進させる効果があります。
カルニチンを摂取しつつ運動することで脂肪が燃えやすくなるため、ダイエットの手助けにになるでしょう。
□まとめ
馬刺しがダイエットに向いている理由としては、栄養価が高くヘルシー、かつ筋肉を維持したまま脂肪を落としやすいから、ということになります。
とはいえこれらは馬刺し以外の馬肉でも同じこと。
馬刺しの味に飽きてしまうことがあれば、アレンジレシピで違う料理も試すと良いでしょう。