馬刺しの中で脂身の多い部位はどこ?馬肉でもカロリーはやっぱり気になる!

盛りつけられた霜降り赤身コウネ

馬刺しといえばさっぱりとした淡白な味が特徴とされますが、やはり馬刺しも馬の肉。

肉といえば濃厚な味や濃い脂などが特徴であり、馬刺しのさっぱりさには首をかしげる方も多いかもしれません。

しかし、いくらさっぱりしていても事実として馬刺しも肉ですから、脂身もあります。
それでもさっぱりしていて淡白といわれるのはなぜでしょうか。

□馬の脂身

1.馬肉の脂身には健康効果がある

馬肉にある脂は大半が不飽和脂肪酸です。
不飽和脂肪酸は健康に良い脂とされており、具体的には以下のような健康効果を期待できます。

・高血圧と動脈硬化を予防してくれる
・アトピーを改善してくれる
・生理痛を改善してくれる
・記憶力が上がる
・便秘を改善してくれる

こんなにも多くの健康効果が脂に含まれていると言われて驚く方も多いのではないでしょうか。
この不飽和脂肪酸は魚や植物である野菜に多く含まれることが知られていますが、意外にも肉である馬肉にも多く含まれています。

具体的には馬肉にある脂のうち60から65パーセントほどは不飽和脂肪酸であり、表面に見える脂の半分は健康的な栄養素と言い換えても良いでしょう。

2.馬肉の脂は肉っぽくない

馬肉がさっぱりしている理由もこの馬肉特有の脂にあります。

馬肉の脂の成分は魚に近く、肉の脂としては群を抜いてあっさりしています。
そのため胃もたれも起こしにくく、肉の中では抜群に食べやすい脂であると言えるでしょう。

□馬刺しの中で脂身の多い部位はどこ?

馬刺しと言えば赤身のイメージが強いでしょうが、馬肉にはもちろん赤身以外の部位もあります。
そうなれば当然赤身以外の馬刺しもありますから、そこには味や栄養素に差が生まれます。

その差について具体的に見てみましょう。

1.ヒレ

なんと言ってもその柔らかさが特徴的です。

牛や豚にもある部位ですから、知名度も高く味の想像も付きやすいでしょう。

2.もも

脂肪が少なく赤身の味をしっかりと楽しめる部位です。
こちらも牛や豚、鶏と同じように捉えればイメージしやすい部位でしょう。

3.タテガミ

馬肉ならではの首の部位でその正体は脂。

脂身そのものとすら言えるタテガミは甘い味わいとこりこりとした食感が独特です。
またその白い見た目からインパクトもばっちり。
そのまま食べても赤身と一緒に食べても楽しめる部位です。

4.ふたえご

肋に沿った部位のお肉であり、赤身と脂が三層になった見た目の華やかさが特徴です。
こちらも脂身が楽しめる部位であり、肉の甘みや歯応えも楽しめます。

□まとめ

馬には多くの部位がありますが、基本的には牛や豚、鶏と同じ部位が多くあります。

その一方でタテガミを始めとした独特な部位もありますが、そのどちらもが牛や豚などの肉と比べてさっぱりとしていて食べやすいという評価を得ています。
その評価の根幹は、やはり健康に良いとされる脂身に由来するものでしょう。