居酒屋で見かけることの多い馬刺しですから、やはり馬刺しを食べ慣れてくると1つの疑問が湧いてきます。
馬刺しに合うお酒とはなんなのか。
もちろん究極的には好みの話ですから万人の意見と合うとは限らないのですが、ここではひとつ、日本で生まれ育った日本酒との相性について見ていきましょう。
□日本酒にある甘辛濃淡4つの味わい
日本酒には甘辛度と濃淡度という2つの指針があり、これらによって味わいが決められます。
これは日本酒度と酸度によって決まっており、ふたつの指針と高いか低いかの組み合わせで4つの味わいが生まれます。
具体的な特徴を見てみましょう。
1.淡麗甘口
日本酒度が低く酸度も低い分類です。
やわらかい口当たりが特徴的でさっぱりした味わいが楽しめます。
2.淡麗辛口
日本酒度が高く酸度の低い分類です。
甘くないため柔らかい味わいはありませんが、その分淡麗甘口よりもさらにさっぱりした味わいが楽しめます。
キレのある日本酒が飲みたい場合は淡麗辛口がおすすめです。
3.濃酵甘口
日本酒度が低く酸度は高い分類です。
淡麗甘口と同じくやわらかな口当たりがありながら、その味わいにはコクがありどこかどっしりしたボリュームも感じます。
4.濃酵辛口
日本酒度が高く酸度も高い分類です。
キリッとしたキレとどっしりとしたボリューム、コクのある味わいを兼ね備えたお酒です。
□馬刺しに合う日本酒とは?
*馬刺しには合う日本酒
上記の日本酒は味がはっきりと分かれており、それに合う食事もかなり違います。
では、これらの日本酒のどれが馬刺しに合うのでしょうか。
馬刺しと日本酒を合わせようと思ったときに最も重要なのは、醤油の甘みとの相性です。
馬刺しそのものの味はあっさりとしていてそこまで味は濃くありません。
そうなれば馬刺しの味を左右するのはタレであると言えますから、馬刺しのタレとして名高い醤油との相性を考えます。
当社のタレも甘めの醤油がベースですから、同じ考え方で構いません。
通常、甘みには甘みを合わせることがセオリーとされます。
そのため辛口系の日本酒より甘口系の日本酒の方が向いていると言えるでしょう。
濃淡に関しては、案外軽いものからどっしりとしたものまで馬刺しとの相性は良いようです。
もちろん個人の好みや銘柄ごとの違いが大きいものの、基本的には甘口の日本酒が合う、程度の考えで構わないでしょう。
*甘口醤油には甘い日本酒を
甘口を、とは言いましたがこれは甘めの醤油をタレにする場合。
タレを使い切ってしまったり別の食べ方を試したい場合に関しては、甘みと甘みを合わせる、という前提から変わってくるため甘めにこだわる必要はありません。
□まとめ
何度も繰り返しになりますが、こういった相性は最終的に好みになります。
日本酒が好みでない方が無理に飲む必要はありませんし、ウイスキーやワインが好きな方はウイスキーやワインで馬刺しを召し上がるのが一番美味しいかもしれません。
日本酒は飲むけれど辛口ばかり、という方はタレを変えてぴりっと楽しむのも良いでしょう。