馬刺しは冷凍状態で流通、保存される珍しい肉であり、スーパーへ行っても冷蔵保存の馬刺しはほとんどありません。
馬刺しを食べる際には解凍する必要があります。
馬刺しが残ってしまったり、うっかり解凍してしまった際は、その後の保存に大いに悩むものかと思います。
一度解凍した馬刺しは再冷凍しても良いのでしょうか。
□馬刺しの解凍方法にはどんなものがある？
＊基本的には氷水＆冷蔵庫
冷凍した肉の解凍方法として、常温の環境で効率よく解凍したいという方も多くいます。
しかし、冷凍庫から常温へと一気に環境を変えてしまうと大きな温度差でドリップが多く出てしまいます。
また、生肉は2時間置いていると質が悪くなると言われているほど常温との相性が最悪です。
明確な基準はないものの、30分置いているだけで質が悪くなるという意見まであります。
完全に常温で解凍したものは見た目からして美味しそうではないため、温度差が小さくゆっくりと解凍できる氷水と冷蔵庫の組み合わせが理想かつ基本と言えるでしょう。
＊解凍方法
①大きめの容器（ボウルなど）に氷を入れ、その氷の半分程度の水を入れます。
②氷水に馬刺しが隠れるまで沈めます。
③②をそのまま冷蔵庫に入れて下さい。
ブロックの馬刺しですと50分から60分程度を目安に、スライスの馬刺しは20分から30分程度を目安にしてください。
お急ぎの場合は流水につけて解凍する方法もあります。
ボウルに流水をかけて解凍すれば、比較的短時間かつ簡単、さらにムラもないためメリットの多い解凍方法です。
□解凍後残ってしまった！再冷凍しても大丈夫？
1.再冷凍してもいいの？
単刀直入に言うと、できません。
馬刺しは食中毒対策として冷凍状態での流通が義務付けられており、捌いた直後、業務用冷凍庫により急速冷凍されて販売されます。
家庭用の冷蔵庫ではこの急速冷凍ができないため温度も保てません。
また解凍後は鮮度が落ちてしまうため、再冷凍後の味も保障が難しいです。
そのため、解凍した馬刺しの再冷凍はできません。
2.解凍後残ってしまったら？
とはいえ、解凍した馬刺しが残ってしまうケースはいくつも想定できます。
「そうなった場合は捨ててください」といわれても、心理的に抵抗があるものでしょう。
その場合は下処理をして加熱し、馬刺しではなく馬肉料理として日持ちさせることをおすすめします。
馬刺し自体に味付けはされていませんから、好みの味に下味をつけて加熱することで家庭の味にもできるのです。
また、生食よりも加熱した方が食材が日持ちするのは明らかですから、翌日に持ち越す程度であれば問題も起きにくいです。
□まとめ
馬刺しを解凍するにはいくつかの方法がありますが、購入から自宅の冷凍庫に入れるまでの課程でうっかり解凍されてしまう可能性もあります。
そういった場合には、まず当日食べられる分は食べてしまって、食べきれなかった分は加熱処理をしたうえで翌日に持ち越してみてください。
加熱処理をしたとしても早めに食べたほうが良いことには変わりがないため、翌日には食べるようにしましょう。
