すべての馬が馬刺しとして食べられるわけではありません。
馬刺しとして加工できる馬とそうではない馬があります。
今回は馬の品種について解説します。
馬刺しのことを知らない方も、この機会に理解を深めておきましょう。
□そもそも品種とは?
品種とは、能力の向上や形や色の特徴がそうなるように、遺伝的に改良されたもののことです。
例えば、「トマト」は品目です。
「トマト」の中で、アイコや桃太郎、塩トマトは品種の名称です。
品種は、固定種と交配種に分けられます。
固定種は、今も昔もそのまま栽培されているものです。
「トマト」を種から作り、実ができて種を取り、来年またその種をまいて「トマト」を作るように、人間によって同じ特性が固定され、作られている品種のことです。
交配種は、性質の異なるもの同士を組み合わせて作られる雑種第1代のことです。
片方の優れた遺伝子ともう片方の優れた違う遺伝子を掛け合わせることで、優れた性質を持った新しい品種が誕生します。
例えば、味はおいしいけど気候に弱い「トマト」と、味はいまいちだけどどんな気候でも育つ丈夫な「トマト」を掛け合わせることで、味も良い丈夫な「トマト」が作れます。
交配種は、環境が悪くても育ちやすく、色や形が統一されたものになるため、近代の農業で多く栽培されています。
□馬刺しに品種はあるの?
馬刺しにも品種はあります。
馬刺になる食用馬は重種馬と軽種馬に分類でき、肉質も異なります。
軽種馬は脂肪分が少なく、サシの少ない赤身が特徴です。
一方、重種馬はサシが入っていて霜降りのような肉質です。
重種馬はブルトン、ベルジャン、ペルシュロン、左記3つの混合種、の4種です。
これらの馬は、日本本来の馬ではありません。
日本の在来種の馬は、2000頭ほどしか日本にいません。
また、これは、日本で飼育されている馬の2%にあたります。
□まとめ
品種とは、品目の中で分類されるもののことです。
馬の場合は、「馬」が品目で「ブルトン種、ペルシュロン種、ベルジアン種、3つの混合種」が品種にあたります。
馬刺しになるのは外国生まれの馬が多く、弊社では輸入した馬を自社牧場で一定期間肥育しています。
もちろん純国産の馬も少数ですが肥育しています。
いろんな馬刺しを食べ比べしてみるのもおすすめです。