授乳中は何かと不安が付きものです。
何は食べても良くて、しない方が良いことは何なのか、気になる方も多いでしょう。
今回は馬刺しに焦点を当てて、授乳中や妊娠中は食べても良いのかについて解説します。
赤ちゃんのためにもしっかりと知識を身につけましょう。
□馬刺しは授乳中に食べても大丈夫?
授乳中でも馬刺しは食べても問題はありません。
一部の薬品やタバコ、アルコールは控えた方が良いとされていますが、特定の食べ物を避けなくても大丈夫です。
母乳は食べたものの成分がそのまま母乳になるのではなく、母体に吸収された栄養素から生成されます。
生ものやレア肉は積極的に食べるのはやめておきましょう。
母親が食中毒になる危険があります。
母乳に菌は入りませんが、母乳の出が悪くなったり、赤ちゃんのお世話が困難になったりします。
また、母親の手に付いた菌やウイルスが赤ちゃんに感染することもあるので注意しましょう。
□馬刺しは妊娠中に食べても大丈夫?
妊娠中に馬刺しを食べるのはやめておきましょう。
馬刺しになる馬がザルコシティス・フェアリーやトキソプラズマの寄生虫が原因で、食中毒の症状になる可能性があります。
*ザルコシティス・フェアリー
ザルコシティス・フェアリーは犬と馬に寄生します。
人間には寄生しません。
その寄生虫に寄生された犬が寄生虫を糞(ふん)のなかに排出し、その糞(ふん)によって汚染された飼料や水を摂取することで感染するのです。
このザルコシティス・フェアリーによる食中毒が母体や胎児に影響を与えるかは、まだ判断されていません。
しかし、下痢や嘔吐によって母親の体力が損なわれてしまいます。
*トキソプラズマ
トキソプラズマは小さな寄生虫で、世界人口の約3分の1以上の方が感染しているといわれています。
健康な成人は感染しても症状が軽いです。
また、一度感染すると抗体ができるため、2回以上感染しません。
しかし、妊娠数ヶ月前や妊娠中に初めて感染した場合は危険です。
胎盤を通じて胎児が感染してしまうと、流産や死産が起きたり、新生児に障害が起きたりすることもあります。
妊娠中に馬刺しを食べる時は、十分に火を通した馬刺しを食べましょう。
□まとめ
赤ちゃんを産んでからの授乳中は、馬刺しを食べても問題はありません。
しかし、妊娠中や妊娠の可能性がある時は食中毒の恐れがあるため食べないようにしましょう。
赤ちゃんの健康のためにも危険は避けておく方が良いでしょう。